プラークコントロールとは、歯垢(プラーク)を調節、管理すること、すなわち歯周病の直接の原因である『歯垢(プラーク)=細菌の塊』の増殖を抑え、歯周病を予防しよう!ということです。
歯周病を予防するには直接の原因である歯垢(プラーク)が歯周組織に付着してもすぐに除去する事が大切なのですが、口の中は細菌にとって格好の棲家のため、歯垢(プラーク)を完全に除去する事は不可能なので、『歯垢(プラーク)=細菌の塊』の増殖を抑えることに重点を置くこと、これがプラークコントロールなのです!
歯垢(プラーク)は食事するたびに歯に付着しますので、毎日、または毎食後、自分で歯磨き、歯間ブラシ、デンタルフロスなどで丁寧に、そして確実に除去することでプラークコントロールする事が可能ですが、単に強く磨いたり、長く磨いただけでは歯や歯の周りに強力に付着した歯垢(プラーク)を完全に除去する事はできず、歯垢(プラーク)を除去しようと強く磨いた結果、逆に歯や歯肉(歯茎)を傷つけてしまうこともありますので注意が必要です。
ではどのような歯磨き(ブラッシング)をすれば歯垢(プラーク)を確実に除去し、歯周病を予防できるのでしょうか?
これは歯医者さんに直接、指導してもらう事が1番です。
口の中、歯並びは1人1人違いますので、その人に適した歯磨きの仕方も1人1人異なるからです。特に毎日、または毎食後に歯磨きをしているにもかかわらず虫歯になりやすかったり、歯周病になってしまった方は歯磨きの仕方に問題がある可能性が高いので、1度、歯医者で正しい歯磨きの仕方を指導してもらい、実践することが大切です。
またすでに歯周病にかかっている方は歯周ポケットが深くなっているため、歯周ポケットに入り込んだ歯垢(プラーク)を自分で除去する事は難しいので歯医者で歯垢(プラーク)や歯石を除去してもらわなければなりません。
やはり毎日のプラークコントロールの徹底と定期的なクリーニング(3ヶ月~半年に1度)が歯周病の予防には必要といえるでしょう。