歯石除去率①

 歯周ポケットに関してお話しましたように、歯から歯茎が炎症によって、剥がれた状態のことでした。

 この歯周ポケットが、簡単に3mm以内のものを軽度歯周炎。4~6mmは中等度。7mm以上は、重度歯周炎と、あくまで目安ですが簡単に分けるとします。

 さて、治療となると浅ければ浅い歯周ポケットほど歯石は取りやすく、深ければ深いほど時間がかかり取れにくいと言う報告があります。(1989年Brayer,J Periodontol)

 また、Brayer先生やFleischer先生(1989年,J Periodontol)によると、奥歯よりも前歯の方が、より歯石が除去しやすいとも報告しています。

 奥歯(大臼歯)は、歯の根の部分の多くが複数になっていて汚れが取れにくいのが現状です。

 特に奥歯に歯周ポケット4mm以上の部位が存在すると歯周病により歯を失ってしまう確立が必然的に高まってしまいます。

 もちろんはブラシにより予防的に汚れを取り長持ちするようにお過ごしになっていただくのと、定期的に専門医に見てもらい歯周ポケットの現状を調べていくことが大切になってきます。

 みなさんも定期的に歯科検診をすることをお勧めします。

歯周病専門医・指導医 志田哲也|川崎区川崎大師

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