歯周病 歯周疾患 歯周炎

歯周炎 歯周病 歯周疾患.JPG

歯周病(ししゅうびょう)とは、歯周組織に発生する疾患の総称です。

歯周疾患(ししゅうしっかん)、ペリオ(periodontitis) ともいい、ペリオは治療のことを指すこともある。

歯垢が主要な原因の一つである疾患が多いが、単に歯垢のみでなく、

多くの複合的要因によって発生します。

 

歯周病のうち、歯肉に限局した炎歯症が起こる病気を歯肉炎、

他の歯周組織に(通常は、骨)まで炎症が起こっている物を歯周炎といいます。

 

川崎 インプラント 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也

 


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非喫煙暦

歯周炎とタバコの関係は、このブログで過去にネガティブな内容で掲載しています。

 

では、過去に喫煙者であった場合、歯周炎との関係はどのような関係があるのでしょうか?

 

昔タバコを吸っていたけど、今は吸っていないので歯周炎に罹患する確立は下がるのでしょうか?

 

非喫煙者と喫煙者の歯周炎に罹患するオッズは、1:4

 

4倍もリスクが、上がってしまいます。

 

禁煙して2年ですと3.22倍

 

11年で1.15倍     11年かかります

 

いずれも、2000年にJPからTomar先生が、

歯周炎の患者さん13000人以上を対象にしたデータをまとめています。

 

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分岐部病変 歯の喪失

奥歯(大臼歯)は、歯の根の部分が分かれている場合が多いのです。

この分かれている部分を分岐部とよび、炎症により起こったものを分岐部病変と呼びます。

 

少し昔のデータにはなりますが、

1978年JPよりHirchfeld & Wasserman先生らは、

歯周炎に罹患した患者さんの歯の抜けて理由に関して調べています。

 

これによると、600人を対象として、平均22年の経過観察期間で、

歯周炎での歯を失う多くが、分岐部病変だと報告しています。

 

奥歯のブラッシング、特に皆さん頑張ってみてください。

 

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β-TCP  Intrabony defects

歯周炎によって、骨がなくなっていった時(骨欠損)に、

ある条件がそろうと骨ができる可能性が高ってきます。

 

この時に骨を再生するための治療が、取り入れる場合があるのです。

 

歯の周りの骨が、水平的に落ちてるのではなく、垂直的になくなると、

歯を囲って部分的にでも骨が残っているのが、1つの条件です。

 

この垂直的になくなった骨欠損をIntarabony defectsとよび、

再生療法の適応症になることがしばしばあります。

 

再生療法の治療法は、特に1980年に入ってNymann先生らがJCPより、

動物実験で基礎データを発表してきました。

 

この再生療法に人工材料を使用し骨欠損を埋めるデータが、

2010年JPでStavropoulos先生らが、β-TCPを用いて発表されました。

 

結論は歯根膜の再生は、困難なものの骨欠損は埋める可能性を示したデータでした。

 

歯周炎によって、歯の周りの骨がなくなった歯でも試行錯誤して、

保存的な治療の研究が未だ行われているのです。

 

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下顎前歯 歯石

中島・歯石.JPG

下顎の前歯の舌側は、歯石が溜まり易いところです。

唾液腺の開口部で石灰化が強く出やすいとの見方なのです。

よくよくブラッシングをしてプラークコントロールにご注意なされて下さい。

 

歯石の沈着により、歯周組織に炎症が起こり歯が抜けてしまう確率が高まります。

 

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歯周炎 外科的 内科的

歯周炎の治療に、歯の周りの掃除をするのと併用して、

抗生剤や抗菌薬を使用し歯周病原菌を減少させる治療があります。

 

1980年代に入り抗生剤の併用療法の文献が、まとめられ発表されてきました。

 

これによると短期的には、いい成績を収めてるというのが、僕の見解です。

 

ただ短期的にもいい成績が、収まってることを利用し歯周炎の治療に効果を挙げるのも、

1つの治療の選択肢になるのかも知れません。

 

最近出たデータでは、2020年JPよりCionca先生らが、

AmoxicillinとMetronidazoleを用いたと気と用いない時のデータを出しました。

 

やはりこのデータも短期的には、良好な結果を出しています。

 

歯の周りの掃除の後、抗生剤をつけるのは、短期的にでも効果が上がらないかという、、

考えがあってのことなのです。

 

抗生剤を使用する内科的な療法は、いぜん研究がなされています。

 

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歯周炎 タバコ 中性脂肪 コレステロール

歯周炎とタバコの関係は、このブログでもネガティブに関係があると記載しました。

タバコと中性脂肪の関係もどうやら問題がありそうです。

 

以下のことを調べてみました。

 

食べすぎ、飲みすぎだけではなく、ストレスをためこんだり、たばこを吸ったりすることも

中性脂肪の合成を促進してしまいます。

 

また、年齢を重ねるごとに肝機能が衰えてきますので、加齢も中性脂肪増加の原因の1つになります。

男性は30代以降、女性は閉経後の40~50代に急激に増え、同時に肥満傾向になります。

 

中年太りというのがこれです。

 

人間の体内には下の表のように、4種類の脂肪が存在します。

中性脂肪は3つの脂肪酸とグリセロールという物質が結びついたものです。

つまり、脂肪酸は直ぐに使えるエネルギーで、中性脂肪は貯蔵用のエネルギーということです。

一方、同じ脂肪でもコレステロールは体内の細胞膜やホルモンの材料なのです。

 

 

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非外科治療 EMD

歯の周りの掃除は、通常3段階で進めます。

炎症により、歯から歯茎の剥がれた状態を歯周ポケットといいます。

 

この歯周ポケットの深さにより、2段階で終わりにするのか・3段階まで行くのか?

1つの基準としてみていきます。

 

ただし、3段階目は、歯周外科治療になるのです。

 

決して、怖い治療ではないのですが、一時的に腫れたり・痛みが出たりする確率が、

2段階目の治療より高まってしまいます。

 

外科治療に2000年以降併用された来た材料にEMD(エムドゲン)があります。

 

これは、より歯周ポケットの改善に効果が有るというデータもある材料です。

 

この材料は、外科治療に用いていましたが、2段階目の非外科治療に用い、

効果があると報告した先生方がいます。

 

2009年JPより、Melloning先生やCochran先生は、非外科治療にEMDを併用して、

歯周組織の改善に効果があると報告しています。

 

多くの先生が、いろいろな研究をして、歯周炎の改善をしてるのです。

 

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歯周炎 歯肉炎 歯周病

歯周病(ししゅうびょう)とは、歯周組織に発生する疾患の総称です。

歯周疾患(ししゅうしっかん)、ペリオ (perio) ともいいます。

 

歯周病のうち、歯肉に限局した炎症が起こる病気を歯肉炎他の歯周組織にまで

炎症が起こっている物を歯周炎といいます。

 

歯科疾患実態調査によると、日本においては歯周疾患の目安となる歯周ポケットが、

4mm以上存在している割合が、50代の人で約半数に達しているというデータがあります。

 

歯周病は、人類が誕生してから今日までで

一番感染者数の多い感染症としてギネスに載っているくらい多いのです。

 

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歯周外科 歯ブラシ

歯周病治療の3段階目の治療方法として、歯周外科治療があります。

 

この歯周外科治療後どのくらいの時期から歯ブラシをしたらいいのかと、

患者さんから質問を受けます。

 

かみ合わせの部分は、直後から進めるようにアドバイスしています。

 

ただ、歯茎をさわると痛みや出血が起こりやすいので、回避してもらうようにしています。

 

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遺伝 骨の改築

インプラントを埋入した時に、インプラントの周りの骨が

よりインプラントと接触しやすかったり、

歯周炎の治療後、骨がより改築しやすいかを遺伝的に研究した先生がいます。

 

インプラントでも、歯周炎でも治療後、より骨ができた方が、

長持ちする点では有利に働くのは、確かだと思われます。

 

2009年JPよりSbodone先生らが、このことについて報告し、

今後の参考になる可能性を示したのです。

 

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歯冠長延長術

虫歯によって歯が、埋もれてしまっている場合、埋もれている歯を出し、

長持ちさせる治療を紹介して先生がいます。

 

歯茎の下に歯があると、歯茎が邪魔をしてしまい、適切な被せ者を入れにくかったり、

再び虫歯になりやすい状態に、陥りがちです。

 

1993年DCNAよりAllen先生が、術式を報告しています。

 

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しみる 詰まる 炎症の除去

歯の周りの掃除をすることにより、炎症が取れると、場合によっては

①物が詰まりやすくなったり、

②しみる感じが出たりします

 

しかし、掃除をして炎症を取ることは歯を長持ちさせる点では、大切な治療になります。

 

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組織再生誘導法(GTR=Guided tissue regeneration) 臨床応用

根分岐部病変の治療法の1つに、

組織再生誘導法(GTR=Guided tissue regeneration)があります。

 

1980年Nymann先生やKarring先生らにより動物実験が行われ、

1990年になり世界的に臨床応用されるようになりました。

 

もちろん、全ての症例で応用されることはできませんが、

ある条件さえそろえば適応されることになります。

 

この再生療法は、歯根膜を回復させ歯周炎の進行を止めて、

歯を保存させる治療になります。

 

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年内の勉強会 サイナスリフト

年末押し迫ったところで、志田歯科医院の勉強会を行います。

昨日もその準備で診療終了後勉強していった先生も少なくありませんでした。

 

今回のテーマは、インプラントです。

 

インプラントの中の、上顎洞に骨を作る「サイナスリフト」です。

 

このテーマにしてもすでに僕自身行っています。

 

しかし、繰り返し繰り返し勉強をして頭の中を整理しています。

 

12月26日の土曜日行われる予定です。

 

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口内炎の原因

口内炎の原因を記載しました

  • 偏食による鉄分やビタミンの不足
  • ストレスや睡眠不足
  • 不正咬合や、歯ブラシなどによる粘膜への物理的刺激(口内を噛むなど)
  • 唾液の不足、口腔の乾燥
  • 口腔内の不衛生
  • 歯磨き粉成分による粘膜の損傷(ラウリル硫酸ナトリウムなど)

また、口内炎になりやすい体質の人(食物アレルギーの人や粘膜の薄い人)もいます。

さらに、ビタミン欠乏症の症状として口内炎が現れることもあります

 

口内炎、1度出来ると回復まで10日間ぐらいかかります

 

お気をつけください

 

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レントゲン14F(枚)法

3から4カ月に一度、患者さんからご連絡を頂、検診をする場合があります。

 

歯周炎の歯周ポケット及び歯周ポケット測定時の出血具合・

動揺度(歯の動き具合)・かみ合わせの関係などなど。

 

中でも、レントゲンですがやはり重要です。

 

虫歯・歯周炎の両方の面で診査することができるからです。

 

虫歯や歯周炎に対してのレントゲン診査ですが、

1枚で顎の骨や歯全部を撮影するパノラマレントゲンよりも、

枚数は多くなりますが、歯や歯周組織に対して

より鮮明に見極められるデンタルレントゲンが、

虫歯や歯周炎に関しては効果的な場合が多いのです。

 

少なくとも、1年半に1度

 

できれば、1年に1度レントゲン診査おすることをお勧めします。

 

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サイトカイン関連遺伝子

遺伝子により重度歯周炎になりやすいか否かをした研究が、いくつか報告されています。

 

その中でも炎症性細胞物質であるサイトカインを多く持っている遺伝子は、

重度歯周炎と関連深いのではないかと研究が行われてきています。

 

1977年JCPよりKornman先生のグループは、IL-1遺伝子多型は重度歯周炎が

通常より多く発症すると報告したのです。

 

歯周炎も色々な角度から研究されています。

 

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咬合性外傷

明日水曜日は、品川にて歯周炎の勉強会が行われます。

テーマは、咬合性外傷です。

お時間の取れる方は、いらしてみてください。

 

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歯周炎による歯の移動

歯周炎により、歯を支えている骨が少なくなると、

時に歯の病的な移動が起こってくる場合があります。

 

もちろん、前歯ならば見た目に悪い状態を引き起こします。

 

これを解除するのに、歯を移動させる矯正治療があります。

骨が少なくても、炎症のコントロールができていれば、

リスクを軽減させる可能性は、より高まります。

 

この研究は、サルやイヌを使って

1984年Polson先生や1993年Wennstrom先生により、

報告されています。

 

炎症のコントロールと病的異常により歯の移動が起こったときの対症法も、

多くの研究がなされているのです。

 

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ヘリコバスター・ピロリ菌とブラッシング

ヘリコバスターピロリ菌.JPG

ヘリコバスター・ピロリ菌は、

1990年初頭より胃がんのRisk factorに挙げられ始めています。

 

1991年JGHよりDixon先生達は

ヘリコバスター・ピロリ菌が胃がんのRisk factorに挙げられ報告しています。

 

このヘリコバスター・ピロリ菌とブラッシングの関係を調べた先生方がいます。

 

2009年JPよりChun-Ling Jia先生たちは、

長期に渡りブラッシングをしていると胃粘膜に付着するヘリコバスター・ピロリ菌の量が、

ブラッシングが不良なグループに比べ少ないことを報告しています。

 

これによると、清掃していないグループは清掃しているグループより、

ヘリコバスター・ピロリ菌が4倍も存在するという結果を示したのです。

 

口腔内の清掃が、胃粘膜細菌層に関与している可能性を示したデータです。

 

もちろん、研究段階でしょうが、口腔内の細菌層が消化器系の細菌層に

関与する可能性があるかもしれないという、

興味深くかつ口腔清掃の更なる重要性を再確認するところです。

 

川崎 インプランイト 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也


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口腔清掃と歯の喪失

口腔清掃状況を①良好、②まあまあ、③不良の3段階に分け、

5年間で歯を失う率を調べたデータがあります。

 

1961年Lovdal先生たちはAOSより、5年で良好の方の歯の喪失は、0.4本

不良グループは、0.9本であると報告しています。

 

つまり、5年間で歯の喪失数は、不良だと2.25倍にも上がってしまうという事です。

 

食べたら磨く。

ブラッシングをお勧めします。

 

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歯ブラシの方法の違い

歯ブラシの方法の違いによって、歯周炎の状態に変わりはあるのでしょうか?

 

1981年Glavind先生たちは、歯ブラシの方法の違いによって

炎症の違いに大きな差はないという報告をしています。

 

食べたら、磨く。歯ブラシをすることが大切なのです。

 

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ビタミンDとカルシウム

皆さんのなかにサプリメントの服用をされている方もおらと思います。

運動時にプロテインなどやビタミン剤など。

 

2009年JPよりD.Mily先生たちは、歯の周りの掃除をしてそれに加えて

ビタミンDやカルシウム製剤の服用をすると

歯周炎の状態がより安定するというデータを出しています。

 

今後、更なる研究や他の報告もあわせたことが必要ですが、

歯周炎の治療にサプリメントを併用することは興味深い研究です。

 

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抜歯 糖尿病

血糖のコントロールされていない患者さんに対してと健康な方の抜歯の予後に差があるのか?

感染のリスクは、コントロールされていない場合は高くなるデータが出ています。

抜歯に限らず、外科治療全般的に注意が必要になります。

日本人の10人に一人は、糖尿病予備軍も含め関係があるとの報告があります。

我々もお伺いしますが、患者の皆様も是非我々歯科医にご報告下さい。

 

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骨増大術

歯を失った後、歯が抜けた骨は吸収しへこんでいきます。

これですと、骨がなくなりインプラント治療やブリッジのポンティックの部分が、

審美的に不利な条件になってしまうことがしばしばおこります。

 

このような時、骨を作る治療をしてからインプラント治療などをしていきます。

ただし、骨を作る治療は感染のリスクをいつも伴ってしまうのです。

 

この感染のリスクを下げる方法を

2009年PRDよりNevins先生たちは報告しています。

 

この方法は、歯茎を最小限に切って行うため、

通常の方法より血液供給がよくなるのです。

 

より成功させるための工夫・研究がなされています。

 

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歯間乳頭と歯冠高径の比率

歯と歯の間の歯茎を、歯間乳頭といいます。

この歯間乳頭の高さと、歯の高さの割合を調べて先生方がいます。

 

2009年Tarnow先生たちは、PRDより以下のことを報告しています。

すなわち歯の高さに比べて、健康な歯茎240部位を対象とし、

歯間乳頭と歯の高さの割合を調べていったのです。

結果、平均40%の高さになるというデータを出したのです。

 

例えば、歯冠の高さが10mmだとすると、歯間乳頭は4mmということになります。

これは、歯間乳頭が有る無しによる審美的領域に関与してきます。

 

歯周組織からも、歯周炎だけではなく審美歯科領域にいたるまで、

いろいろな研究がなされているのです。

 

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診断

歯周炎の治療をするにあたり、診査と診断が重要になります。

診断の分類は、1989年・1999年にアメリカ歯周病学会から出されていて

今年2009年に改正される予定です。

 

診断が、間違ってしまうと治療方針がぶれてしまうことになります。

大変重要なのです。

 

本日、20時より品川で勉強会を行いますが、この時にこの診断の歴史と

今日の診断に関しての勉強を行います。

 

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ストレス?  歯周炎  NUG

NUG.JPG

場合によっては、歯周炎とストレスは関係してる可能性は高いのです。

精神的なことがありそこから歯周炎が急激に進行したといって来院した患者さんです。

 

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歯根露出

歯茎が下がり歯の根の部分が、出てきたときに治療する方法として

歯茎の移動をして露出面をカバーする方法があります。

これを根面被覆術と呼んでいます。

自分の歯茎を移動しカバーする結合組織移植術(CTG)を発表してのが

1985年JPよりLanger先生が報告しました。

しみる歯でもしみなくなる場合もあり歯を削らないで済むので

可逆的な方法といっていいのではないでしょうか。

 

川崎 インプラント 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也


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PPD(Probing pocket depth=歯周ポケット)

PPD 近心.JPG

健康な歯と歯茎の間には、1から2mmの隙間があります。

歯の周りに汚れが付き歯茎に炎症が起こると、その隙間が深くなるのです。

 

その深くなった隙間を歯周ポケットといい、

歯周ポケットが深ければ深いほど骨がなくなっていて、

歯周炎が進行していることになります。

 

この歯周ポケットの深さを測定する器具を、

ポケット探針(プローブ)といいます。

 

この方は、ポケット6mmあり重度に歯周炎が進行しているのが、

お分かりいただけると思います。

 

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予診 遺伝

若年者の歯周炎は、何らかの遺伝的要素が関係してる可能性があると報告されています。

 

我々歯科医師は、予診の時に患者さんに「ご家族の関係で歯周炎に

罹患されている方がおられますか?」などとお伺いこともあります。

 

1984年Vandesteen先生がJPより、また1985年Spektor先生もJP

より報告しているのです。

 

若年者と歯周炎には、遺伝的要素も関係してるのかもしれない

という可能性が指摘されています。

 

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歯周病専門認定衛生士

歯科医師には、専門医制度があります。

 

僕は、歯周病専門医/指導医を取得しています。

 

衛生士にも歯周病専門認定衛生士制度があります。

歯周病専門に勉強された衛生士に試験を受けて

合格すると認定衛生士になるのです。

 

まだまだ少ないのですが、歯周病専門医の元でないと

資格を得ることが出来ないのです。

 

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STM

STM.JPG

歯茎の回復のパターンには、4つあります。

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Ⅱ型糖尿病

糖尿病も血糖のコントロールされてない患者さんは、

歯周炎の進行性があり予後が良くないというデータが出ています。

 

2009年JPよりJyotika先生らは、

Ⅱ型糖尿病患者さんと歯周炎の関係についてのデータを出しました。

 

歯周疾患には、血糖のコントロールが絶対的に必要になってきます。

 

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10年経過した歯周外科治療

10年後の歯周外科治療の予後をみた報告があります。

①、歯周外科治療により歯の周りを掃除したもの

②、①に骨を作りやすい治療を加えたもの

結果は、②>①

 

しかし、どちらも10年の経過を見たデータで

なかなか長期的なデータの報告の無い中価値あるものです。

 

2008年JCPからSculean先生らの報告です。

 

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歯周炎とかみ合わせ(咬合性外傷)

歯周炎の進んだ歯にかみ合わせにより歯への負担が加わったとき、

歯周炎の進行がより進んでいくのかはいまだ解かっていません。

 

しかし、臨床上歯周炎の進んだ歯にかみ合わせの力による負担が加わったとき、

多くの歯は噛むたびに動いたり揺れが大きくなります。

したがって、歯周炎を修飾する因子になる可能性が高まります。

 

プラークコントロ-ルを得た上で、十分な歯の周りの掃除(炎症のコントロール)

とかみ合わせのコントロールが必要になります。

 

この歯周炎と咬合性外傷は、1901年から始まり、

特に1965年Glickman先生と1979年Wearhag先生

さらに1974年Polsonn先生と1976年Lindhe先生

に代表されるように議論が重ねられて来ています。

 

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細菌の後戻り

 

 

 

 

 

 

 

 

Sbordome.JPG

1990年Sbodome先生はJCPより、細菌の後戻りに関して報告しています。

 

いくら歯科医院にて歯の周りの掃除をしても、ブラッシングが不十分だと

60日で細菌の後戻りが起こってしまうというデータを出しています。

 

 

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組織再生誘導法(GTR=Guided tissue regeneration)

1980年JCPよりKarring&Nyman先生らが、研究発表されました。

一度なくなった歯を支える歯槽骨の回復を図れないものなのか?
(実際は、歯根膜の再生ができないのか?)

 

骨・歯肉・上皮・歯根膜。

どの組織に歯槽骨の再生能力があるのか?

 

この後、5年にわたり研究発表され、歯周組織の再生治療の礎になっていきました。

 

今日では、インプラントの骨の再生にも応用されているくらい

彼らの研究は評価されるものでした。

 

川崎 インプラント 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也


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歯周炎 タバコ 電車のホーム

23区では、ほとんどの地域が歩行タバコが禁止になってきました。

 

山手線内のホーム上では、全面禁煙になっています。

以前は、電車のホームではホームの一番端に喫煙コーナーを設けていました。

結局、煙も流れてくるので全面禁煙になったのだと思います。

 

先日、新宿駅の中央線ホームに喫煙コーナーがありました。

しかし、広さは8畳ぐらいの部屋は、完全にガラス張りで仕切られていたのでした。

 

ここの喫煙ルームに、男女問わず所狭しと喫煙されている方がおられたのです。

 

さて、タバコと歯周炎の関係は1996年Genco先生がJPより

被験者4000人以上を対象としたデータに関して以前ご紹介しましたが、

やはりPreber&Bergstom先生らも同様に、1985・6年にJCPより

汚れの付き方(Plaque index)・歯肉の炎症状態(Gingival index)・歯から

歯茎の剥がれの状態(歯周ポケット=PPD)どの、

数値をとってもタバコを吸っている方のほうが不利だというデータを出しています。

 

やはり、タバコは歯周炎にとってネガティブな要素の1つになるのは間違いなさそうです。

 

川崎 インプラント 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也


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プラークコントロール

1本の歯に対して歯の表面を頬側・舌側・歯の隣の左右2面の合計4面あるとみます。

つんまり患者さんの残っている歯×4面を分母とします。

そして、ピンクの染め出し剤を使用して、4面のうち汚れたところが分子とします。

 

この計算式は、1972年O'Leary先生が発表された

プラークコントロールレコード(PCR)です。

 

このPCRが、20%以下なら歯周炎の再発の確立が、低く抑えられるというデータがあり

僕ら歯科医師は、徹底したプラークコントロールをお勧めしているのです。

 

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歯周炎の治療をすると糖尿病は改善するのか

1997年Grossi先生らは、JPより糖尿病患者の歯周炎治療後の

糖尿病の改善状態を見た研究をしました。

 

また、2005年Kiran先生らは、JCPより同上に類似した研究を行いました。

 

結論は、糖尿病患者の歯周炎の治療後は、血糖の改善に関係すると発表してるのです。

 

糖尿病患者の歯周炎の治療をすることにより、

血糖のコントロールができるかも知れないと言うことが示されたのです。

 

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糖尿病は歯周炎を悪化させるのか?

Ann Periodontolから1998年Taylor先生らは、

歯槽骨の吸収について調べていきました。

結論は、血糖のコントロールの悪い患者さんは、

骨吸収のリスクが高いことがわかったのです。

 

厚生労働省の平成19年度糖尿病実態調査報告から

糖尿病の可能性が否定できない人までを含めると、

成人の5~6人に1人は糖尿病または

糖尿病発症前状態であることが、解っています。

 

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Q:糖尿病になると歯周炎になりやすいのか?

Tervonen先生らは、1997年JCPよりHbA1cが8.5以下に

コントロールしたグループと不良群で合併症の群との比較をしました。

 

すると4mm以上のポケットが、不良群では有意に

多く見られたとのデータを出しました。

 

糖尿病と歯周炎は、密接に関係があるのです。

 

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非外科治療

歯周炎の治療は、歯周ポケットの深さにより、3段階に分けられます。

 

浅いポケットは3mm以下、4~6mmは中等度、7mm以上は重度とされています。

 

重度の場合には、歯周外科治療が必要になることが多いです。

 

しかし、行う術者も通常の歯の周りの掃除より時間がかかりますし、

お受けになる患者さんもお口を開けてる負担がかかるため、

なるべく外科治療を回避したいものです。

 

歯周炎の進行がなされないうちに、治療をお受けになったり、定期検診をお薦めします。

 

川崎 インプラント 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也

 


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歯周炎と早産

歯周炎の進行のある妊婦さんの早産の調査をした方々がいます。

2009年JPよりHeimonen先生らは、328人の妊婦さんを対象に調査しました。

結果、歯周炎に罹患していないグループより

早産の確立が明らかに高いことが、解ったのです。

歯周炎の検診・治療の重要性は、妊娠の時期にも反映しえいます。

 

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血糖コントロールの指標と評価

HbA1c値は、過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映したものです。

優:5.8%未満

良:5.8~6.5%未満

不十分:6.5~7.0%未満

不良:7.0~8.0未満

不可:8.0%以上     

と定めています。

 

FPG(早朝空腹時血糖値)値と2h‐PG(食後2時間血糖値)

優:80~110(ml/dl)未満          80~140(ml/dl)未満

良:110~130(ml/dl)未満        140~180(ml/dl)未満

不十分:130~160(ml/dl)未満     180~220(ml/dl)未満

不良:130~160(ml/dl)未満       180~220(ml/dl)未満

不可:160(ml/dl)以上                220(ml/dl)以上     

と定めています。

 

2007年国際糖尿病連合(International Diabetes Federation;IDF)は、

血糖コントロールの指標HbA1c6.5%未満、

空腹血糖値100ml/dl未満、

食後2時間血糖値140mg/ml未満と推奨しています。

 

糖尿病と歯周炎の関係は、影響あるというデータが

多いところから、あらためて記載しました。

 

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骨粗しょう症 歯周炎

骨粗しょう症.JPGのサムネール画像

2003年Gerus先生たちは、P2000より骨粗しょう症の場合、

骨粗しょう症でない場合と比較すると

3倍以上の骨喪失を起こしてしまうデータになっています。

 

歯周炎の治療にもさることながら、補綴的にも

場合によってはインプラント治療にも不利になる可能性があると思われます。

 

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定期検診と掃除

重度歯周炎の患者さんのメインテナンスの大切さを報告した先生がおります。

 

1976年JCPよりRosling先生は次のことを報告しています。

すなわち、歯周外科処置を行った後、

2週間おきにメインテナンスを行ったグループは、

年に1回メインテナンスを行ったグループと比較すると、

骨の再生(回復)量が4倍高まるというデータを出しました。

 

いかにメインテナンスが大切なのかを示した、データです。

 

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細菌バイオフィルム

歯の周りの汚れの中には、細菌の住処になっています。

 

この汚れから避けるように体は反応し、

歯茎が下がったり支えている骨が解けて行くのだと言われています。

 

もちろん、歯ブラシで取れるところもあれば

我々歯科医師の機会的な掃除により取れるものもあり

定期的な検診からの汚れ取りが必要になってきます。

 

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歯周炎と全身疾患とのかかわり

歯周炎と全身疾患とのかかわりとして5つつ、

①心臓血管系疾患・②呼吸息疾患・③骨粗しょう症・

④糖尿病・⑤妊娠時の合併症が、

歯周炎と関与してるのではないかといわれている疾患5つつです。

 

特に2003年AAP(アメリカ歯周病学会=Genco先生)から

上記の5つつについての発表がありました。

 

これらは、歯周炎があることによりそれぞれの疾患の原因になるのではないか

と言われたり、それぞれ5つつの疾患がより憎悪の傾向になるのではないかという

報告があるのです。

このことにより、歯周炎と全身疾患が注目を浴びだしてきたのです。

 

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歯石除去率

奥歯になるほど、解剖学的に歯の根の部分が複雑になり

歯石がとりにくい環境にあります。

 

1990年Fleshier先生は、JCPより報告しています。

前歯は、根の部分が1本なので歯石が取りやすい状態です。

奥歯になるほど複根なので器具が入りづらくなるようです。

 

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歯間ブラシ

歯間ブラシ.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 歯と歯の間の掃除は、歯ブラシだけではなかなか清掃は困難です。

そこで、糸ようじ(デンタルフロス)や歯間ブラシがあります。

歯間ブラシは、歯周炎などにより歯肉が減ってしまい、

歯と歯の間に隙間が多少出てきた場合に用いると効果的です。

その隙間にあわせ、歯間ブラシにもサイズがあります。

SS・S・M・Lなどです。

歯ブラシだけではなく歯と歯の間にフロスまたは歯間ブラシの併用をお勧めします。

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口腔内清掃不良

お口の中の清掃状態が悪いと歯周炎の進行が速いと報告したデータがあります。

 

歯は、歯茎と骨で囲まれています。この囲まれている部分は、

健康な歯周組織ならば歯の根の部分です。

お口の中で見えるのは、健康な歯ならば歯の冠の部分です。

 

この根の部分は、前歯・奥歯はあるものの一般的には、

10mm前後以上の骨で覆われています。

口腔内の清掃が悪いと1年間で1mmの骨のなくなり方をすることもあると、

1975年Nyman先生が、報告しております。

 

やはり食べたら磨くという歯ブラシが大切になります。

 

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中等度~重度歯周炎とブラッシング

健康な場合の、歯から歯茎の剥がれの状態は、1~2mm程度です。

中等度~重度歯周炎の状態ですと5mm以上の、

歯から歯茎の剥がれ(歯周ポケット)になります。

この場合、ブラッシングだけで歯周炎は治癒していくのでしょうか?

 

歯周炎は、症状を伴わず(慢性的に)進行していく疾患です。

症状が出た時(急性化した時)は、例えば腫れたとか・痛いとか・咬めないなど

歯周炎の進行がなされてしまいます。

 

さて、その重度歯周炎に歯ブラシだけで歯周炎の急性症状

いわば歯周炎の進行を食い止められるのでしょうか?

 

このことを調査・研究された先生がいます。

 

1996年JCPよりHellstrom先生のグループは、

徹底的に歯ブラシだけをしても歯周ポケットの細菌叢の変化は起こらず、

歯周膿瘍形成が起こる確率の高まりを改善しづらいと報告しています。

 

このことから、定期的な検診により歯周ポケットの深さを把握し

歯の周りの積極的掃除をお勧めします。

 

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歯肉退縮

歯の周りに炎症があり汚れを取ることにより、

歯茎が下がって物が詰まりやすい状態になることがあります。

また、歯の根の部分が出てくるために時には、

しみる感じが強く出るときもあるのです。

これらのことを充分にご理解していただき、汚れ取りを進めています。

 

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喫煙:タバコ

タバコを吸っている方の禁煙体験をお伺いすると、

禁煙に失敗して再びタバコを吸い始めると聞くことがあります。

 

昨日、志田歯科医院の患者さんで
(もう開業当時からお見えになっている患者さんですが)、

「先生に禁煙を勧められて禁煙して5年になります」という方が、

昨日僕に改めて禁煙を継続していると報告していただきました。

 

僕自身も禁煙を治療計画に組み込み、禁煙を患者さんにお話しするものの

なかなか禁煙される患者さんが少ないです。

その点で、昨日の患者さんは、禁煙継続の報告のことから喜ばしいものでした。

 

さて、この院長ブログで喫煙と歯周炎の関係は、数回記載させていただいています。

1992年Harber&Kent先生らは、JPより喫煙量が

日10本以上になると歯周炎になる確率は5.4倍に上がると報告しています。

 

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口呼吸

プラークリテンションファクターといって、

歯の周りに汚れがつきやすい要因のことを指します。

 

例えば虫歯や被せものが合わない場合、

さらには歯の位置異常なども挙げられます。

そして、口呼吸といって口で呼吸をする場合も

プラークリテンションファクターの1つです。

 

鼻が悪い場合や上顎の前歯が前に出ていて唇が閉まりにくい場合

などの時に口呼吸になりがちです。

 

こうなると歯周組織の炎症により口臭や歯茎の腫れの原因になります。

 

川崎 インプラント 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也

 


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歯周炎治療後の痛み

歯の周りについている汚れを取ることにより、炎症を取り除き

歯を長持ちさせる治療が歯周炎の主たる治療になってきます。

 

歯と歯茎の間は、健康な歯牙ならば通常1~2mmの隙間があります。

この歯と歯茎の間を歯肉溝と呼んでいます。

 

歯肉溝内に歯石が溜まると多くの場合、炎症が起こり1~2mmの隙間が

歯から歯茎がはがれ広がっていきます。

 

はがれて深くなった状態を歯周ポケットといいますが、

時にはこの歯周ポケットが深いと歯周炎の治療をした時に痛みを伴うこともあるのです。

 

しかし、この痛みのピークは一般的に2~3日ぐらいです。

 

1983年JCPよりSeymore先生たちは、痛みのピークのデータを報告しています。

たとえ出たとしても痛み止めなどで、痛みを抑えることは可能です。

 

川崎 インプラント 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也


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最近の増殖

健康な歯と歯茎の間には、1から2mmの隙間があります。

炎症がおこるとこの隙間が、大きく深くなっていきます。

この隙間に歯周病菌は、溜まってくるのです。

そこを機械的に掃除をして細菌を減らしたり、細菌層を変えます。

この減った細菌は、数か月で戻りがあります。

1979年JCPよりSlots先生は、この細菌層の戻りがあるために

2~3か月の定期検診が必要だと唱えています。

 

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