歯周炎によって、支えてる骨が無くなると歯の動きが大きくなり(動揺の増加)、
歯の移動が起こります。このことは、以前に神奈川先大学歯周病学教室
で記載させていただきました。
この歯の移動により、審美的に気になる訴えのある患者さんは、
炎症のコントロール後矯正治療や補綴治療に入り、
審美的要求に僕ら歯科医師は対応していきます。
Joni Augusto Cirelli先生は、2006年 PRD
より歯の病的移動後の矯正治療に関して報告しています。
この中で矯正治療により歯周ポケットの改善が起こる場合
もあることを示唆しているのです。
しかし、せっかく矯正治療により改善された口腔状態も
継続的な歯周炎のコントロールをしないと
後戻りしてしまうことも述べております。
インプラント治療も矯正治療も補綴治療も
歯周炎のコントロールが基本になっています。
川崎 インプラント 日本歯周病学会指導医 志田哲也