ドライソケット。これは、抜歯後異常に痛みが継続することです。
原因は、いまだ不明です。
抜歯して、どのくらいの頻度で発生するかというと
Lehner先生・Hansen先生・Mac Gregor先生のデータでは
2から3%の低頻度で発生する報告をしています。
上顎・下顎では、下顎の方が発生頻度は多いようです。
継続期間は、1週間ぐらいで落ち着くものや、1ヶ月かかる場合もあり様々です。
言い訳ではないのですが、決して抜歯技術がへただったり、
間違った手順の抜歯をしたのではないのです。
今まで約20年近く歯科医をやってきましたが、
4週間も続く抜歯後の痛みを起こさせたことはありません。
しかし、今後起こるとも限らないので、改めて患者さんには
充分な説明をこれからも行っていきます。
今回の記載は、学生時代に勉強したノートをたまたま読んでいて
ドライソケットのことが目に留まり記載しました。
ただドライソケットになってもご安心下さい。
歯茎に包帯をしたり・痛み止めで対処療法可能なのです。
(つまり、痛みをとめられます。読者の方にご心配おかけしました。)
川崎 インプラント 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也