上顎の臼歯部(奥歯)を失い、インプラント治療をすることになった時、
特に解剖学的形態を考慮する必要があります。
骨の厚みが少ない時、上顎洞(鼻のに通ずる部屋)の形態を
CTによって診査も必要になるのです。
上顎洞は、空洞になっていますが、
時に上顎洞を分割する骨の出現を診る事があるのです。
この分割する骨を、隔壁(Septa)といいます。
もし上顎洞に骨が少なくて、インプラント埋入をする時に骨を作る治療が、
必要になった時、骨を作る治療の成功率を下げる可能性も出てくるのです。
したがって、CTによって充分診査して骨を作る治療に臨む必要が出てきます。
この隔壁(Septa)の出現率ですが、
2008年Ella先生たちは、JOMSより39%の率とも報告しています。
CTにより、僕らは色々考え、診査した上でインプラント治療を進めています。
川崎 インプラント 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也