歯科治療で歯を抜くときに注意することがいくつもあります。
問診表で現在服用している、薬の種類を聞いております。
それは、歯科治療をより安全に正確に行うためです。
先日、ワーファリンを服用されていた患者さんがお見えになりました。
このワーファリンに関して、あらためて調べてみましたので、
その一部分を掲載します。
ワーファリンは、血栓塞栓症の治療及び予防剤です。
心臓弁膜症に対する機械弁を用いた弁置換術後や心房細動が原因となる脳塞栓症予防、
あるいは深部静脈血栓症による肺塞栓症予防のために、
また抗リン脂質抗体症候群での血栓症予防のためにしばしば処方されます。
効果発現に3~4日かかり、内服中止しても4~5日効果が継続します。
服用していると、抜歯時に血が止まりにくいことが、起こる確率が高まります。
したがって、抜歯にあたっては一時的に服用の中止をします。
これには、内科医と相談、および患者さんには一時的なワーファリン
の服用中止リスクのご理解やご同意のうえで、治療を進めていきます。
川崎 インプラント 日本歯周病学会研修施設・指導医/専門医 志田哲也