ビスホスホネート

 皆さんビスホスホネートという薬をご存知でしょうか?この薬を知らずに服用されている方もいるかもしれませんので記載させていただきます。

主に4つの分野にて臨床応用されています。
①99mテクネチウム-ビすホスネート誘導体での使用
②ベーチェット病、腫瘍随伴性骨病変、骨粗しょう症患者への使用
③異所性石灰化、骨化の抑制薬としての使用
④歯磨剤に添加する歯石防止剤としての使用

よくわからないという方もおられると思います。

ポイントは、②の骨粗しょう症の方に使用されているケースに注目です。

 このビスホスホネート製剤を骨粗しょう症などに長期投与されている患者さんは、顎の炎症・骨髄炎が生じるリスクは約12倍になると、GS Wilkinson先生(アメリカ Taxas大学 2007 J Natl Cancer Inst )らが、報告しております。

 つまり、ビスホスホネート製剤を使用している、または使用していた患者さんは、歯科治療の前にぜひ僕らにお知らせいただきたいと思います。

 抜歯・歯周外科治療などの外科的治療の回避を、余儀なくされる可能性が高まります。

 もちろん、僕らも治療前に問診にて使用薬剤のことをお伺いしてからはじめてはいますので、更なる確認を双方で行っていければ、よりよい診療につながるのではないかと思うしだいです。

川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也

歯周病専門医・指導医 志田哲也|川崎区川崎大師

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