下顎の奥歯は、多くが歯の根は2つに分かれています。
歯周炎によって下顎の第一大臼歯(奥歯)の歯の根の分かれ目のところまで骨が無くなり、抜かないものの歯を半分に割って少しでも掃除しやすいように、抜かずに治療する方法を根分割法と言います。
また、下顎の奥歯は歯の根が2つに分かれていることが多く歯周炎などによって一方の根が悪くなり、一方の根だけを抜歯する方法をヘミセクションといいます。
インプラント治療によって対応するのと、歯を抜かずに根分割法やヘミセクションによって、対応するのでは、どちらの方が良いのかを探ったデータがあります。(Implant vs Root resection Therapy)
1998年 Kinsel先生たちはJOMIよりデータ論文を出しました。
それによるとRoot resection Therapyでは、954ケース・1~23年予後で失敗率15.9%。
一方インプラン治療では、252本・0.25~8年予後で失敗率3.6%というデータを出しています。
これからも長期予後を見ていく必要はあるものの、1998年の今から10年前のデータでさえ、インプラント治療は高い成功率があると思われます。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也