歯を抜かない(保存)のか or 抜く(抜歯)のか、もちろん患者さんと相談し僕らが見てもだめだと思ったとしても、患者さんが抜きたくないとおっしゃられる場合は、もちろん歯は抜きません。
多くの場合、選択肢を患者さんにご提示し患者さんに選択していただき、治療を進めております。もちろんどの選択肢にも利点欠点があり、それらを充分にご説明した上で選択してもらいます。
それでは、この歯が残るのかいなかは、僕らがどのようなことで判断しているかというと、いろいろな要素で判断しています。
①歯周炎的な要素
②虫歯的な要素
③かみ合わせの要素
④全身疾患
⑤喫煙の有無 などなどです。(もちろん、まだたくさんあります。)
そして、この歯の残るか残らないかを示した先生がおります。
1996年Mc Guire先生は、その歯の予知性に関してのデータ(論文)をJ Periodontolより発表しました。
Mc Guire先生によると、歯周炎的な要素を中心に基準を設けました。そして、その歯の状態を5段評価をして表したのです。
すなわち、①Good(良好)、②Fair(見込みある)、③Poor(不十分)、④Questionable(保存が疑わしい)⑤Hopeless(絶望的な)の5段階です。
患者さんに説明するに当たり、もちろん噛み砕いて解かりやすく説明はしていきます。場合によっては、5段階の時もあれば、もっと簡素化して3段階の時もあれば、患者さんが理解してくれるのが目的です。
もちろん1本の歯に対してから、時にはすべての歯に対して話さなければならない場合もあります。つまり、1本の治療から、全顎治療(すべての歯に対して)まで。
これからも治療計画にあたり十分な説明して、ご理解をいただいた上での治療を継続していく意向です。
川崎市川崎区 志田歯科医院 志田哲也